米Alexis de Tocqueville Institution(AdTI)が米国時間2月10日に,米連邦/州/地方政府のVoIP導入に関する調査結果を発表した。それによると,政府組織はVoIPを導入することで年間30億~100億ドルの電話料金を節約できるという。

 AdTI社社長のKenneth Brown, Jr.氏は,米国の政府組織が80億ドルから400億ドルを電話に費やしているとみる。「VoIPは,電話料金を少なくとも20%,最大60%削減できるだろう」(同氏)

 「政府組織は,コスト削減を進めつつサービスの質を維持または向上するよう迫られている。VoIPに移行すれば,毎年相当な経費削減が可能になる」(同氏)

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