米Keynote Systemsは米国時間2月2日に,全米で高視聴率を誇るNFL(全米フットボール連盟)スーパー・ボウルの広告主のWWWサイトに関して,動作状況を調査した結果を発表した。放送されたコマーシャルを見て多くのユーザーが広告主のWWWサイトにアクセスするが,WWWサイトの大半は若干の例外を除き,安定したパフォーマンスをみせたという。

 調査は,1月27日からスーパー・ボウルの開催日2月1日まで,主要な広告主のWWWサイトに米国の25都市からT1/T3回線経由でアクセスして,動作状況を監視したもの。また,試合当日は各WWWサイトの応答時間を午後3時~11時に測定した。

 米Cadillacや米Time WarnerのAmerica Online(AOL)といった大手広告主は,試合中とその前後数時間におけるWWWサイトの表示時間が3秒未満で,非常に優れたパフォーマンスを提供した。両社とも,ユーザーによるアクセス成功率はほぼ100%だった。

 その他の多くの広告主も,午後3時~11時におけるWWWサイトの表示時間は3秒以内だった。またアクセス成功率は99%以上で,安定した動作状況だった。

 わずかながら例外もあり,米FordのWWWサイトはアクセス成功率が88%と大幅に下回った。また試合放送中に,最も表示時間が遅かった広告主は独Bayer,米H&R Block,米iFilmsである。いずれも,WWWサイトの表示に要した時間が4.1秒~10秒と波があり,アクセス成功率は96%に下がることもあった。

 Keynote社Marketing and Business Development担当副社長のArnold Waldstein氏は,「全般的にみると,ほとんどの広告主のWWWサイトが安定したパフォーマンスを発揮した」と述べた。「New York Times紙の最近の記事よると,スーパー・ボウル は視聴者がコマーシャルを楽しみにしている唯一の番組である。WWWサイトの動作に問題があった企業は,広告によるインパクトを活用できないばかりか,増収とイメージアップのチャンスを逃した可能性がある」(同氏)

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