米Hewlett-Packard(HP)と米Dellは,次世代の光ディスク規格「Blu-ray Disc(BD)」の標準化団体「Blu-ray Disc Founders(BDF)」に正式加盟した。BDFが1月29日に発表したもの。両社は,今月初めにラスベガスで開催された消費者向け電子機器の展示会「Consumer Electronics Show(CES)」で,Blu-ray Discの支援を表明していた。

 BDFは,Blue-ray Discの普及を目的として2002年5月に設立された。HP社とDell社のほか,日立製作所,韓国のLG Electronics,松下電器産業,三菱電機,パイオニア,オランダのRoyal Philips Electronics,韓国のSamsung Electronics,シャープ,ソニー,フランスのThomson Multimediaなどが参加している。

 Blu-ray Discは,波長405nmの青紫レーザーを使用し,読み出し/書き換え両用の片面単層ディスクに最大27Gバイトのデータを記録するDVDフォーマット。高解像度テレビなどの家電機器で長時間の記録が可能になるため,次世代の光ディスク規格として期待が寄せられている。

 2003年2月には,BDFがBlu-ray Disc書き換え規格のライセンス供与を開始しており,現在は読み取り規格「BD-ROM」と書き込み規格「BD-R」の開発を行っている。

 「Blu-ray Discは,全く新しいレベルのエンターテインメントと機能を顧客に提供できる。同ディスクのアーキテクチャを利用すれば,高解像度テレビやブロードバンド接続といった最新技術を最大限に活用することができる」(Dell社周辺記憶装置部門シニア・マネージャのRichard Masselink氏)

◎関連記事
東芝とNECが次世代大容量DVDの新規格を提案,「30Gバイト記録でき,現行DVDとの互換性確保が容易」
米Microsoft,「Windowsの将来版で主要な書き込み可能DVDフォーマットすべてに対応」と発表
記録型DVD規格の団体DVD+RW Allianceに米マイクロソフトが参加
DVD+RW Allianceが4倍速のDVDレコーディングと直径8cmのメディア仕様を発表
日立,松下,ソニーなど9社が光ディスク規格「Blu-ray Disc」のライセンス供与を開始
ソニー,次世代の光ディスク規格Blu-ray Disc対応の製品を発表
「2003年DVDレコーダの売上高は10億ドル,2年後にはDVDプレーヤの売上高を抜く」と米調査
東芝が次世代大容量DVDフォーマット向けディスクを試作。「片面2層で読み出し/書き込み36Gバイト」

[発表資料へ]