米Sprintは米国時間1月28日,企業向けIP VPNサービスの拡充について明らかにした。「企業ニーズに対応した新機能を追加しており,生産性向上やコスト削減をはじめ,新たなアプリケーションの利用を可能にする」(Sprint社)

 今回発表した新たな3種類のサービスは以下の通り。

・Multi Protocol Layer Switching(MPLS)VPNサービス:イントラネットの安全なany-to-any接続を実現する。インターネットの標準化機関Internet Engineering Task Force(IETF)の技術規格「RFC 2547bis」に準拠する。Class of Service,VPN Multicast,Managed Network Servicesなどの機能が含まれ,特定の条件に合わせてカスタマイズ可能。米国でのみ提供するが,今年後半には海外にもサービス対象を広げる。ネットワーク・ベースのファイアウオールおよびフィルタリング,安全なインターネット接続,統合リモート・アクセス,Layer 2ネットワーク間接続といったサービスとの組み合わせも視野に入れる。

・Peerless IPネットワーク:公共のインターネットを介さないネイティブIPバックボーン。これまで,政府関連の顧客のみに提供していたが,企業向けに利用可能にする。Sprint社の各種VPNサービスをサポートする。

・SSL(Secure Socket Layer)Remote Accessサービス:遠隔地の従業員,パートナ企業,顧客が,安全に企業データやアプリケーションにアクセスできるようにする。自動設定,アクセス権管理,実装ツール,SLAオプションなどを備える。

◎関連記事
米Cisco,コア/エッジ・ルーターなどの新製品を発表
仏Alcatel,IP/MPSL技術を手がける米TiMetraを買収へ
米Juniperと米Lucent,IPインフラ・ソリューションの共同開発などで提携
「サービス・プロバイダによるVPNとセキュリティ・サービスへの投資が続く」,米調査
米MCI,IP VPNリモート・サービスの提供を開始
米AT&T,世界20カ国のホットスポットからVPNにアクセスできる新サービスを発表
「2007年の中南米地域のIP VPN導入企業は現在の59倍の4万1000社以上へ」,米調査から
「IP VPNサービス市場は2006年まで年平均33%で成長」,米In-Stat/MDRの調査

[発表資料へ]