米RealNetworksは米国時間1月26日,ダウンロード・ゲームの開発/販売を手掛ける米GameHouseを買収することで最終合意に達したと発表した。買収総額は3560万ドル。買収は,現金1460万ドルとRealNetworks社の株式330万株で行う。

 RealNetworks社は,「GameHouse社の買収によって,当社のオンライン・ゲーム・サービス『RealArcade』を拡充し,ダウンロード・ゲーム市場での地位を強固にする」としている。また,「消費者向けデジタル・メディア・サービスのプロバイダとして,足場固めを行う当社の戦略の一環でもある」(同社)という。

 「RealArcadeを2年半前にリリースして以来,同プラットフォーム向けゲームの売上げが200万本を超えた。なかでもGameHouse社は,自社ブランドのゲームを100万本以上販売するなど,大きな成功を収めている。GameHouse社と力を合わせることで,活性化しているゲーム市場で大きく前進できる」(RealNetworks社CEOの Rob Glaser氏)

 GameHouse社の設立は1998年。同社が開発した主なゲームには「Super Collapse II」「Puzzle Inlay」「TextTwist」などがある。自社Webサイトのほか,RealArcade,Comcast.net,MSN,Shockwave,ソニー,Yahoo!といったサードパーティを通じて販売している。2003年における同社の売上高は1000万ドル,純利益は550万ドル。

 買収後,GameHouse社はRealNetworks社の100%子会社となり,GameHouse Studiosとして運営する。GameHouse社の従業員はすべて,RealNetworks社に移籍する。また,GameHouse Studiosは今後も自社の流通網を通じてゲームを販売していく。

◎関連記事
米リアルネットワークスが新オンライン・ゲーム・サービスのベータ版 
Comcast高速ネット・ユーザー向けに米Comcastと米RealNetworksが有料ゲーム・サービスを提供 
米RealNetworks,米Time Warner Cableにデジタル・メディア配信技術をライセンス供与 
米RealNetworksと米IBM,デジタル・メディア配信サービス向けオンデマンド・フレームワークで提携
米Yahoo!,有料オンライン・ゲーム・サービスに米Microsoftのゲーム・タイトルを追加
PS2でオンライン・ゲーム,米SCEAが8月にサービス開始
ソニーが引き続きオンラインゲーム業界をリード,E3にて新しい多人数型オンラインゲームを発表
「オンライン・ゲーム市場は2007年に6億5000万ドル規模に」,米In-Stat/MDRの調査

[発表資料へ]