米Covadと米Sprintは米国時間1月22日,小規模企業のブロードバンド利用に関する調査結果を発表した。それによると,小規模企業の66%がブロードバンドのインターネット接続を利用しており,そのうち39%は過去2年以内に導入した。「小規模企業のブロードバンド導入は,近年,大幅に加速している」(両社)

 調査は,小規模企業の通信関連担当者479人を対象に,2003年12月に実施したもの。回答者の企業のうち93%は従業員が50人以下,半数以上は売上高が50万ドル以下。

 小規模企業の32%は,現在もダイアルアップ回線を利用している。ただし,そのうち53%が「ダイアルアップ回線では遅すぎて仕事にならないので,ブロードバンドへの切替えを検討している」という。

 ブロードバンドの効果については,「職場の効率が上がった」(66%),「従業員の生産性が向上した」(53%),「競争力が高まった」(36%)という回答が多かった。「費用を削減できた」(24%),「オンラインで受注できるようになった」(22%),「SCMが改善した」(11%)などの意見も挙げられた。一方,16%の企業が「全く効果はなかった」と答えている。

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