米Nielsen//NetRatingsによれば,2003年12月の1カ月間に米大統領選の候補者サイトDeanforAmerica.comGeorgeWBush.comに合計129万8000人がアクセスしている。同社が調査結果を米国時間1月21日に明らかにした。

 同社によれば,同期間中,民主党のHoward Dean候補のWebサイトDeanforAmerica.comには94万人,共和党のGeorge W. Bush氏のGeorgeWBush.comには45万5000人のインターネット・ユーザーがアクセスしている。訪問者の中で,両サイトにアクセスした人は9万7000人だった。このことから,サイトの訪問者の目的は,候補者の比較ではないことが推測できる。また,訪問者の滞在時間でみると,GeorgeWBush.comの平均2分12秒に対して,DeanforAmerica.comの方は4倍の平均8分38秒だった。

 「今週から大統領予備選のシーズンに入り,有権者はWebサイトを利用して候補者の情報を収集している。DeanforAmerica.comとGeorgeWBush.comの両方を訪問する人は少なく,両党最有力候補のWebサイトを訪問する興味がない,という形で今日の米国における党派心の傾向がWeb上でも明らかになっている」(同社シニア・アナリストのGreg Bloom氏)

 地域別にみると,DeanforAmerica.comには,西部(Pacific)地域からのアクセスがもっとも多く,全体の29%だった。一方,GeorgeWBush.comへのアクセスがもっとも多かったのは北西(Middle Atlantic)地域からで全体の27%を超えた。同地域からDeanforAmerica.comにアクセスした人の割合は23%だった。

 人工統計学的にみると,それぞれのサイトを訪問した白人の割合は,DeanforAmerica.comが83%,GeorgeWBush.comが95%だった。これに対して,アフリカ系米国人の訪問者は,それぞれ10%と2%だった。性別でみると,GeorgeWBush.comの訪問者の42%が女性なのに対し,DeanforAmerica.comは36%となっている。

 また,同調査により両サイトの訪問者の学歴が高いことも明らかになった。DeanforAmerica.comの28%,GeorgeWBush.comの32%の訪問者が,大学院課程の学位を持っていた。

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