米Rambusは米国時間1月15日に,2003年第4四半期の決算を発表した。売上高は3240万ドルで,前年同期と比べ26%増加,前期から13%増加した。純利益は860万ドル(1株当たり利益は8セント)。前年同期は550万ドル(同6セント),前期は500万ドル(同5セント)だった。

 Rambus社CEOのGeoff Tate氏は,「当期は素晴らしい業績を収め,多数の重要な顧客と取引を行うことができた。また東芝が(Rambus社の技術をベースにした)『XDR DRAM』チップをリリースしたことは喜ばしい」と述べた。Rambus社は当期に米Velio Communicationsの高速信号処理事業の買収を完了し,「今後の製品開発のために14人の熟練社員を採用した」(同氏)。

 当期の契約収入は460万ドルで,前年同期と比べて234%急増した。前期比では15%の増加となる。2003年は,主にXDRメモリー・インタフェースと『Redwood』インタフェース技術に関する契約が伸びたという。当期のロイヤリティ収入は2780万ドルで,前年同期比14%増,前期比13%増加した。

 当期のコストおよび費用は2130万ドルで,前年同期の1890万ドルから拡大したが,前期の2220万ドルと比べて4%減少した。訴訟費用が前期比51%減ったことが主な要因とみる。

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