米CinemaNowは,オンラインでVOD(video-on-demand)型のビデオ配信を行なう同社のWebサイト(www.cinemanow.com)をアップグレードした。同社が米国時間1月15日に発表した。新しいサイトでは,ユーザーがダウンロードした映画コンテンツを所有することができる「Download-To-Own」機能を追加した。

 Download-To-Own機能は,デジタル・セルスルーとも呼ばれる。ユーザーはダウンロードしたコンテンツをデバイス上で何度も再生できる。CinemaNowのサイトは,ペイパービューによるビデオ・レンタルや購読によるアクセスに加え,Download-To-Ownモデルを提供する初めての主要VODサービスとなる。

 Download-To-Ownのコンテンツは,Microsoft社のWindows Media Video 9 Series形式で提供される。コンテンツのデジタル著作権は,Microsoft社の「Windows Media Digital Rights Management(DRM)」とともにCinemaNow社の「PatchBay」技術で保護する。また,すべての音楽コンサートのコンテンツは,Windows Media Audio 9 Series Professionalを使って高品質5.1サラウンド・サウンドで提供される。

 同サイトは,これ以外にもいくつかの新機能や機能強化を追加している。改良されたダウンロード機能により,ブロードバンド接続のユーザーはレンタル開始30秒以内に映画の視聴が可能になった。ペイパービューの映画は,ダウンロードしてからインターネットに接続しなくても再生ができるようになった。その他にもユーザー・インタフェースなどに改善が施されている。映画タイトルも新たに200本追加され,ユーザーは1500本を超える映画の視聴が可能になった。

 「Windows XP Media Center Edition」のユーザーは,2004年後半から「CinemaNow Windows Media Center Edition」のWebサイトを介してDownload-To-Own機能を利用できる。これにより,ユーザーは,ダウンロードした映画をテレビ画面でも視聴可能になる。

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