米Nanosysと米Intelは,メモリー・システム向けナノテクノロジ応用の研究で協調する。Nanosys社が米国時間1月14日に発表した。提携のもと,Intel社はNanosys社が行なっているナノテクノロジのメモリー・システムへの応用に関わる研究を支援する。両社による提携は,特定のメモリー関連技術の分野に関して一定期間のみ行なわれる。

 Nanosys社は,ナノテクノロジ分野の知的財産をライセンス提供している。同社は,シリコン原子で作ったシリコン・ナノワイヤを推奨している。Intel社は,従来型のコンピュータ向けメモリーは製造しておらず,携帯電話やPDAでデータとアプリケーションを保存するフラッシュ・メモリーを製造している。同社は,チップの製造に利用できる可能性があるとしてカーボン・ナノチューブとともにナノワイヤにも興味を示していた。しかし,Intel社が,Nanosys社のどの分野の技術をどのように応用するのかは明らかになっていない。

 Nanosys社は,2003年5月にIntel社の投資グループであるIntel Capitalから技術開発を行なうために投資を受けている。

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