米Motorolaは,中国の移動体通信大手2社との合計10億ドルを超える契約を獲得した。同社が米国時間1月13日に明らかにした。Motorola社は,中国のCMCC(China Mobile Communications Corporation:中国移動通信集団)と中国China United Telecommunications(China Unicom)のネットワークを拡張する。

 CMCCは,同社のGSM/GPRSネットワークをアップグレードするにあたり,Motorola社のGlobal Telecom Solutions Sector(GTSS)とおよそ5億1000万ドルの契約を交わした。同社は,GSM通信ネットワークの改良および拡張によって第3世代サービスに備える。

 同社のネットワーク拡張は,2004年末までに完了する予定。拡張により1050万人の加入者に対応可能となる。ネットワークは,北京と13省に拡張される。

 また,China Unicomとのおよそ5億5600万ドル規模の契約では,同社のGTSSがCDMA 2000 1Xネットワークの拡張とGSMネットワークのアップグレードを行なう。

 CDMA2000 1Xの第3フェーズの拡張により,北京と福建省,広東省をはじめとする12省でマルチメディア・アプリケーションの高速ダウンロードと高品質な音声サービスが楽しめるようになる。GSMネットワークも福建省を含む7省に拡張される。

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