米Red Hatは,オープンソースの組み込み向けOS「eCos(embedded Configurable operating system)」に関して同社が保有するすべての著作権をFree Software Foundation(FSF)に譲渡する。同社が米国時間1月13日に発表した。これにより,FSFは,プロジェクトの単独の著作権管理者として,eCosコミュニティとその管理者とともに同技術の開発を進める。

 Red Hat社は,2002年春にeCosの管理者としての役割を中断していた。eCos開発コミュニティとRed Hat社は,同技術のすべての著作権を単一のパーティーが保持することが最善であるという考えに賛成していた。FSFは,eCosの所有権と管理を引き受けることで合意した。

 Red Hat社は,ブート・マネージャ「RedBoot」などeCosをベースとするソリューションは引き続き提供する。

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