米Accentureは米国時間1月13日,2004会計年度第1四半期(2003年9~11月期)の決算を発表した。売上高は32億6000万ドルで,前年同期の29億3000万ドルと比べて11%増加(為替の影響を除いた場合は4%増加)した。希薄化後の1株当たり利益は33セントで,前年同期の27セントから増益となった。

 営業利益は5億700万ドル。前年同期は4億2900万ドルだった。粗利率は34.1%で,前期の34.4%および前年同期の39.4%と比べて減少した。粗利率の減少は,同社の再編や価格競争,さらに複数の契約で予想を下回ったことなどが原因という。

 コンサルティング収入は21億ドルで,前年同期と比べて1%減少(為替の影響を除いた場合は9%減少)した。アウトソーシング収入は11億7000万ドルで,前年同期と比べると45%の増加(同37%増加)。

 事業部門別の売上高は,通信およびハイテク向け部門が前年同期比6%増の8億7900万ドル,金融サービス向け部門が同7%増の6億4600万ドル,政府機関向け部門が同33%増の4億7800万ドル,リソース部門が同14%増の5億5500万ドル,製品部門が同8%増の7億100万ドル。

 地域別の売上高は,欧州/中東/アフリカ(EMEA)が前年同期比16%増の15億5000万ドル,米大陸が同7%増の14億9000万ドル,アジア太平洋地域が同6%増の2億2000万ドルだった。

 同社は,2004会計年度第2四半期(2003年12月~2004年2月期)の業績見通しについて,売上高を31億~32億5000万ドル,1株当たり利益を21~27セントの範囲と見込んでいる。

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