米IBMは2003年の米国特許取得件数で1位を獲得した。IBM社が,米特許庁の報告書を引用したかたちで,米国時間1月12日に発表したもの。それによると,IBM社は2003年に米国特許を3415件取得し,第2位の企業と1400件の差をつけた。「1年間で取得した件数としては過去最高で,米国特許取得件数の首位を11年間連続で維持した」(IBM社)。

 IBM社が2003年に取得した米国特許では,サービス復旧および継続の自動化や,自己修復コンピュータ・システムなど,オンデマンド・コンピューティングおよびサービス提供に向けた技術に関する特許が増えたという。また,半導体製造技術に関するものは1200件以上にのぼった。

 同社が過去11年間で取得した米国特許は2万5000件以上で,「どの競合企業と比較しても3倍近い開きがあり,米Hewlett-Packard,米Dell,米Microsoft,米Sun Microsystems,米Oracle,米Intel,米Apple Computer,米EMC,米Accenture,米EDSを合計した件数を上回る。1年間で3000件以上の特許を取得している企業は当社だけで,しかも過去3年それが続いている」(IBM社)。

 IBM社技術および製造部門上級バイス・プレジデントのNick Donofrio氏は, 「当社は特許を革新技術実現への道のスタート地点と考える。当社と他社の違いは,発明を迅速に新製品やサービスに適用し,優先度の高い顧客の課題に対応できることである」と述べた。

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