米Intelは,XScale技術をベースとする消費者向けポータブル・メディア・プレーヤ(PMP)の開発における他社と協調を明らかにした。同社が米ラスベガスで開催中の2004 International Consumer Electronics Show(CES)で米国時間1月8日に発表した。同社は,家電の米Creative Labs,米iRiver America,韓国のSamsung Electronicsと協調しているという。
これらPMP製品は,デバイスに格納する音楽,映画,写真にいつどこにいてもアクセスできるようにするもの。高性能かつ低消費電力のXScaleプロセサによりPMPのような新しい携帯可能なデジタル・デバイスの実現が可能になる。20Gバイトのハードディスク・ドライブを持つPMPは,実際の容量はデバイスによって異なるが,およそ70時間分のビデオ,700時間分の音楽,200万枚の写真を保存できる。
製造業者は,2004年中にPMPデバイスの出荷を予定している。Creative Labs社,iRiver America社,Samsung社は,CESにてPMPとして生産を予定しているデバイスのデモを行なう。
商品開発を促進するために,Intel社は,PDA用のプロセサ「PXA255」,カラー液晶パネル,ハード・ディスク,AC97互換オーディオ・サブシステム,USB 2.0インタフェースをベースとするPMP参照設計を作成した。米Microsoftのエンジニアは,同社のPMP参照設計をもとにWindows CEベースのPortable Media Centerソフトウエアを作成している。
Intel社のPMP参照設計,XScale技術,その他のXScale 技術をベースとするポータブル・デジタル・デバイスの詳細は,同社のWebサイトに記載されている。
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