米Microsoftが米国時間12月17日に,電子商取引向けサーバー・ソフトウエアの将来版「BizTalk Server 2004」について,パッケージ構成,ライセンス体系,価格などを発表した。現行版の「BizTalk Server 2002」同様「Enterprise」「Standard」「Partner」「Developer」という4つのパッケージを用意し,価格も据え置く。Microsoft社のライセンシング・プログラムSoftware Assuranceに加入している現BizTalk Serverユーザーは,BizTalk Server 2004のライセンスを受け取れる。
BizTalk Server 2004のライセンス体系は,ERP Open Bを適用する。1CPU当たりの価格は,Enterprise Editionが2万5000ドル,Standard Editionが7000ドル,Partner Editionが1000ドル。開発/試験目的だけに使用可能なDeveloper Editionの価格はユーザー数で決まり,1ユーザー当たり750ドル。
同ソフトウエアはMicrosoft .NET Frameworkをベースとしており,Microsoft Visual Studio .NET 2003およびMicrosoft Office Systemとの連携が可能。全パッケージに,Microsoft Visual Studio .NET 2003とMicrosoft Office InfoPath 2003をデスクトップ環境にインストールできるライセンスが付属する。
機能面では,Standard EditionおよびPartner Editionで接続可能な取引パートナと内部アプリケーションの数を増やす。これにより,BizTalk Server 2004のStandard Editionの接続可能な取引パートナは20カ所(現行版は10カ所),内部アプリケーションは10個(同5個)となり,Partner Editionの取引パートナは3カ所(同2カ所),内部アプリケーションは3個(同2個)となる。
さらに対応言語も現行版の4言語から5つ増やし,英語,フランス語,スペイン語,ドイツ語,日本語,イタリア語,中国語(簡体字/繁体字),韓国語の計9言語とする。
ただし同社は,BizTalk Server 2004の利用可能時期については明らかにしていない。現在ベータ版をWWWサイトで提供中である。
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