富士通の米国法人であるFujitsu Computer Systemsは,Intel社の「Itanium 2」プロセサを搭載する64ビットのラック・サーバー「PRIMERGY RXI600」の受注を開始した。同社が米国時間12月17日に発表した。同製品は,北米にて2004年の1月に出荷される。

 同製品は,大規模なデータベース,ビジネス・インテリジェンス,データ・ウェアハウス向けに最適化されており,Itanium 2プロセサを最大4個搭載できる。Intel社のItaniumサーバ・デザイン「Tiger」を基盤としているが,富士通独自の管理/設定ソフトを採用している。

 RXI600は,最高動作周波数1.5GHz,3次キャッシュ容量6Mバイトの64ビット・プロセサItanium 2を1~4個,主記憶は最大438Gバイト搭載可能。最大32GバイトのDDR-SDRAMメモリーに対応。電源ユニットやファンは冗長構成になっている。

 同社によれば,2005年に自社のデザインをベースにより強力なItanium搭載サーバを投入する計画があるという。このシステムは,最大32個のプロセサを搭載するが128プロセサ・マシンの開発も進められているという。

 Primergy RXI600の価格は,2万3000ドルから。1.3GHzのItanium 2プロセサ2個とメモリ8Gバイトを搭載したモデルが2万6500ドル。1.5GHzのプロセサ4個とメモリ最大32Gバイトを備えるモデルは6万9500ドル。

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