米Lindows.com，「LindowsOS 4.5」をリリース，SIP技術の搭載で世界中に無料通話が可能

和田英一

2003.12.17

　米Lindows.comは，Linuxオペレーティング・システムの最新版「LindowsOS 4.5」の出荷を米国時間12月16日に発表した。最新版では，SIP（Session Initiation Protocol）技術を搭載しており，ユーザーは世界中のSIP対応電話と無料で通話ができる。また，リモートのデスクトップ共有機能，統合された検索機能，6カ国語に対応する翻訳ツールも提供しており，ハードウエア・サポートも強化している。LindowsOS 4.5は，同社のWebサイトから入手できる。

　新版のLindowsOSを搭載するコンピュータには，ユニークな電話番号が与えられる。SIP技術により，ブロードバンドのインターネット接続を通じて世界中のSIP対応コンピュータ，または同技術対応の電話と無料で通話できる。4者による電話会議も可能。同技術により，世界のどこからでも「800」で始まるフリーダイヤルに電話がかけられる。

　新版では，ハードウエア・サポートを強化している。プラグ＆プレイによって自動検出およびインストールされる周辺機器の数が増えた。電源管理機能や各種のWi-Fiカード・サポートなど，同OSのラップトップ版「LindowsOS Laptop Edition」が持つすべての機能を搭載している。

　また，Amazon.com，Yahoo!，eBayなどのWeb検索やeコマース・サービスの機能にワン・クリックでアクセスできるようになった。例えば，Webページのテキストをハイライトして，同検索機能を使えば，Amazonの書籍検索，カタログ，eBayオークション，Googleのインデックス，イメージ，データベース，Yahoo!のショッピングなどが提供する機能を利用して同テキストを検索できる。

　搭載される翻訳ツールは，英語，スペイン語，仏語，イタリア語，ドイツ語，ポルトガル語の6カ国語に対応する。ワン・クリックでWebページをこれらの言語に翻訳できる。

　同製品の新機能の詳細は，同社のWebサイトに掲載されている。価格は，デジタル・ダウンロード版が49.95ドル，CD版が59.95ドル。