米3Comは,企業が総合的にセキュアなネットワークを構築するためのネットワーク・セキュリティ戦略を米国時間12月15日に明らかにした。これは,ネットワークを構成するハードウエア,ソフトウエアに鍵となるセキュリティ技術を組み込む。セキュリティ・アプライアンスと従来のネットワーキング技術の両方にセキュリティ技術を敷く2重のアプローチ。

 同社によれば,従来型のセキュリティは,画一的な管理システムを持たないアプローチで行なわれていたため,インフラ全体を通じて複数個所のぜい弱性を露呈する可能性があった。これに対し,同社は,エンド・ツー・エンドのネットワーキング・プロバイダとして,標準ベースのセキュリティ技術をネットワーク・インフラのさまざまな構成要素とともに目的別セキュリティ・アプライアンスに統合する。これには,レイヤ2-7ファイアウオール,VPN(仮想閉域網),認証,許可,侵入検出システム,IPS(侵入予防システム),アンチウイルス,セキュリティ管理,ポリシーなどが含まれる。

 これらの構造的なセキュリティ技術の組み込みとセキュリティ・サービスは,3Com社の内部と同社と戦略的な提携を結ぶセキュリティ・ベンダーの両方で開発される。

 「セキュリティは,キーポイントだけでなく,ネットワーク全体に施されている必要がある。特定個所だけでは,ネットワークの大半とさまざまな接続部分が保護されていない可能性がある。さらに,ぜい弱性と複数の伝達手段を持つ攻撃の的となるポイントには,複数種のセキュリティ技術,複数層の保護が必要である」(同社の企業向け事業開発部門副社長のAnik Bose氏)

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