米Microsoftと米Loudeyeは,デジタル音楽配信に関して協力体制を敷くことを米国時間12月15日,明らかにした。「デジタル音楽販売および配信サービスの効率的で迅速な実装を支援する」(両社)としている。

 両社は,Loudeye社の新たなデジタル音楽配信サービスの普及促進を図る。同サービスは,Microsoft社のデジタル・メディア・プラットフォーム「Windows Media 9 Series」をベースにしており,デジタル音楽販売および配信サービスの構築とリリースを可能にする。米AT&T Wireless,米Gibson GuitarのGibson Audio部門などが,両社のソリューションを利用する予定だという。

 Loudeye社の新たなデジタル音楽配信サービスは,「Loudeye Digital Music Store」と「Loudeye iRadio Service」からなる。両サービスとも,「Windows Media Audio and Video 9 Series」に対応し,即時再生を可能にする「Fast Streaming」機能を備える。

 Loudeye Digital Music Storeは,デジタル音楽ダウンロード配信,ライブまたはオンデマンドのオーディオおよびビデオ配信,デジタル著作権管理,利用レポートと解析など,デジタル音楽のオンライン販売店を構築および運用するための各種機能を備える。Loudeye iRadio Serviceは,100のチャンネルをあらかじめ設定しており,自社ブランドの有料音楽配信を可能にする。

 Loudeye社会長のAnthony Bay氏は,「自社ブランドの音楽を低コストでデジタル音楽市場に配信したいが,技術とサービスのノウハウがないという企業を支援する」と述べた。

◎関連記事
米Napster,有料音楽配信サービス「Napster 2.0」を予定通り正式に開始
「出だし好調な新生Napster,1週間でダウンロード数30万曲超,2003年末までにプレミアム・サービス加入者は8万人に」,米Roxio
米Apple,「過去1週間で,当社の『iTunes Music Store』は『Napster 2.0』の5倍の音楽を販売」
「CD,DVDの売り上げが急下降,配信チャネルが大きく移行」,米Forresterが調査結果を発表
iTunes Windows版登場で変わるか,音楽配信ビジネス 
「音楽販売は減少の一途,ただしファイル共有サービスが大きな要因ではない」,米調査
「音楽販売の低迷はダウンロード・サービスが要因,しかし消費者の意識に変化も」,米調査より
「RIAAの訴訟が奏功,8月は140万世帯がPCからデジタル音楽ファイルを全て削除」,米NPDの調査

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]