イスラエルのCheck Point Software Technologiesは,エンドポイント・セキュリティ・ソフトウエアを手がける米Zone Labsを買収する。両社が最終合意に達したことを,Check Point社が米国時間12月15日に明らかにした。買収金額は2億500万ドル。現金約1億3000万ドルと,約9200万ドル相当の株式で支払う。また,Check Point社の株式約290万株に相当するZone Labs社のストック・オプションも引き受ける。

 Check Point社は買収によって,Zone Labs社の従業員200人以上と多数の顧客を獲得し,「急成長を遂げるインターネット・セキュリティ分野で地歩を固める」(同社)。

 買収は,当局やZone Labs社の株主の承認を経て,2004年第1四半期に取引が完了する予定。Zone Labs社はCheck Point社の一部門となる。

 Check Point社CEOのGil Shwed氏は,「Zone Labs社は『ZoneAlarm』や『Integrity』などの製品を通じて,消費者や企業に優れたエンドポイント・セキュリティを提供している。Zone Labs社のビジョンや製品は,当社のVPN/セキュリティ・クライアント・ソリューション『SecureClient』を補完するものだ」と説明した。「買収によって,業界で最も包括的なエンド・ツー・エンドのインターネット・セキュリティを,一般ユーザーから大企業まで,さまざまな顧客に提供できるようになる」(同氏)

 Zone Labs社の製品には,企業向けエンドポイント・ソリューションのIntegrityや,ファイアウォール・ソフトZoneAlarmのほかに,インスタント・メッセージング向けセキュリティ・ソリューション「IMsecure」などがある。

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