「現在ブロードバンドを利用する人は,初期に導入したユーザーと比べて,スピードよりも価格を重視している」。米Forrester Researchは,ブロードバンド加入者に対する調査結果を米国時間12月9日に発表した。

 DSLとケーブル通信事業者は,顧客獲得で競争を繰り広げている。米Verizonや米SBC/Yahoo!といったDSLプロバイダは,低価格を売りにしている。一方で,米Comcastなどのケーブル通信事業者は,スピードを強調して最高下り速度がDSLの2倍であると宣伝している。

 同年,DSLとケーブル・プロバイダは,それぞれ35%と31%の加入者数の増加に成功しているが,今回のForrester社のデータは,現在,そして将来のブロードバンド・ユーザーが,DSLに傾く可能性を示している。

 同社は,この先数年,価格の重要性が宣伝されるため,ケーブルの月額使用料の40~50ドルに対して30ドルのDSLがより多くのユーザーを獲得すると予測している。

 同調査は,北米の6000世帯を対象に行なった結果をまとめている。

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