米Computer Associates(CA)は米国時間12月8日,社内外のWebサービスを 監視/管理するソリューション「Unicenter Web Services Distributed Management(Unicenter WSDM)」をリリースした。CA社では,「効率的なWebサービス管理は,オンデマンドのコンピューティング環境で信頼性と性能を確保するために 不可欠なもの」としている。
Unicenter WSDMは,エンド・ツー・エンドの管理ソリューションを提供するUnicenterファミリの新製品。Windows 2000/XP, Linux,Solarisに対応する。Webサービスのパフォーマンスを追跡し,サービス中断時に速やかに対応できるように,Webサービスの検出,テスト,監視を自動的に行う。「J2EEと.NET環境のWebサービスに,ネットワ ーク・レベルでネイティブに対応する」(CA社)
Unicenter WSDMの主な機能は以下の通り。
・Webサービスのレスポンス時間,トランザクション量,メッセージ・サイズなどリアルタイムで監視し,Webサービスの最適化を行う
・社内で新たに実装したWebサービスを自動的に検出/分類し,Webサービスの実装と管理の効率化を図る
・Webサービスのレスポンスやパフォーマンスなど,サービス・レベルを一定水準に保ち,アプリケーションの可用性を向上する
・レポート機能や予測分析機能を利用した集中的なWebサービス管理によっ て,Webサービス管理を簡易化し,コストを削減する
・業務を妨げない障害監視/自動検出機能,リアルタイム警告機能,自動構築 機能などによって,企業のレスポンスを高める
CA社Webサービス担当副社長のDmitri Tcherevik氏は,「オンデマンドの IT環境でWebサービスを管理するには,個々のWebサービス,Webサービス同士の相互依存性,Webサービスを支えるインフラなどを把握し,管理する必要がある」と説明する。「企業はUnicenter WSDMを利用することで,社内アーキテクチャにWebサ ービスをスムーズに実装できるだろう」(同氏)
米メディア(CNET News.com)によると,米Microsoft,米BEA Systems,米Sun Microsystemなどが,Unicenter WSDMへのサポートを明らかにしているという。
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