米NETGEARは米国時間12月4日に,ソフトバンクBB(本社:東京都中央区)とネットワーク製品の販売に関する提携を結んだことを明らかにした。

 ソフトバンクBBは,小売店やシステム・インテグレータといった再販ネットワークを通じて,日本でNETGEAR社の広帯域向け製品を独占的に販売する。NETGEAR社はソフトバンクBBとの提携により,「アジアの主要市場における企業と消費者向けNETGEARブランドの認知度向上と製品の普及を目指す」としている。

 NETGEAR社は,日本におけるサービスの拡充やマーケティング活動の活性化を図り,日本事業の人員を拡大する計画である。

 「現在,当社の総売上高の10%はアジア太平洋地域で生み出されている。日本は,広帯域ネットワークの“最後の1マイル”の整備が急速に進んでおり,無線に対する消費者の関心も高いことから,当社に商機をもたらす魅力的な市場だ」(NETGEAR社会長兼CEOのPatrick Lo氏)

 またNETGEAR社は,販売に関する中国Legend Groupとの提携を12月5日に発表した。Legend Group社は,NETGEAR社とSOHO向け製品の共同ブランドを設立し,802.11a/b/gに対応したNETGEAR社のアクセス・ポイント,ルーター,ゲートウエイ,PCカードやPCIカード,USBアダプタなどを販売する。ケーブル/DSLルーターやEthernetスイッチといった有線製品も取り扱う。最大200店の小売りフランチャイズで製品を販売するほか,Legend Group社製デスクトップおよびノート・パソコンに無線アダプタ・カードなどをバンドルするとともに,家庭向けADSL広帯域サービスを手がけるISP経由でファイヤウオール・ゲートウエイやスイッチを提供する。

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[発表資料(1)]
[発表資料(2)]