米HPがブレードPCに米Transmetaのプロセサ「Efficeon」を採用

和田英一

2003.12.06

　米Transmetaは，米Hewlett-Packard（HP）が企業向け新型コンピューティング・モデルにTransmeta社の「Efficeon」プロセサを採用することを米国時間12月4日に発表した。HP社は「HP Blade PC」にEfficeonを搭載する。

　この新しいコンピューティング・モデルは，従来型のデスクトップとネットワーク化したリソースを中央のデータ・センターで管理するもの。アクセス端末で中央のデータ・センターにアクセスすることによりリソースが利用できる。デスクトップ・レベルのパフォーマンスを損なうことなくTCOの大幅な削減が可能になる。

　HP社の企業向けのブレード型デスクトップ・システム，Consolidated Client Infrastructure（CCI）は，中央のデータ・センターに設置するHP Blade PCとアクセス端末で構成される。HP Blade PCは，Windows XP Professionalを稼動する。アクセス端末としては，「Crusoe」プロセサ搭載のシン・クライアントを提供する。

　企業のITマネージャは，Blade PCを導入することにより中央で容易に管理できるようになる。HP社は，CCIによって企業ITの TCOを最大50％，PCのサポート・コストを70％削減可能だと推測している。

　「Crusoe を搭載するシン・クライアントに加え， Blade PCにEfficeonプロセサが搭載されることになった。HP社のCCIにおいて新しい両エンドでTransmetaプロセサを提供できることを誇りに思う」（Transmeta社社長兼CEOの.Matthew R. Perry氏）

　現在，Crusoeを搭載する数モデルのシン・クライアントがHP社から提供されている。EfficeonプロセサとWindows XP Professionalを搭載するHP Blade PCは，北米で2004年第1四半期に出荷を予定している。