米Eastman Kodakと米IBMは,医療機関におけるデジタル・イメージングのソリューションで協力することを米国時間12月2日に発表した。Kodak社は,医療用の画像保存/通信システム(PACS)といった製品とサービスにIBM社のストレージ・デバイスを併せた製品を提供する。医療機関は,膨大な医療用の画像の保存,取り出し,共有が可能になり,コスト削減と患者管理が改善されるという。

 Kodak社は,IBM社の「TotalStorage」と同社の「KODAK DIRECTVIEW Versatile Intelligent Patient Archive(VIParchive)」を統合して提供する。

 両社は,Kodak社のPACSとその他の医療情報技術アプリケーションとIBM社の「TotalStorage Enterprise Storage Systems」の認定とテストを協調的に行ってきた。Kodak社は,顧客の既存のインフラに組み込める医療向けイメージング製品を提供することによりTOCの低下とパフォーマンスの改善を支援する。

 「放射線技師や医師向けに画像の保存とアクセスを高速かつ正確に行うことが課題だった。IBMのストレージ機能の統合により,医師はKodak社のイメージング・ソリューションを使ってオンデマンドで医療画像にアクセスできるようになり,患者管理の品質を改善できる」(IBM社) 

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