米Network Applianceと米VERITAS Softwareは米国時間12月2日，両社のソフトウエアとシステムを組み合わせた統合ソリューションを発表した。両社が共同開発したソリューションは，データのライフサイクル管理と法規準拠，ディスク・ベースのデータ保護といった分野に向ける。
なお，両社は今年8月に，製品開発とマーケティングの共同計画を発表していた。
「VERITAS社とNetwork Appliance社が提携することで，業界をリードするストレージ・インフラと同管理製品がシームレスな統合ソリューションに生まれ変わる。引き続き，製品開発，共同事業，マーケティング／販売などでNetwork Appliance社と協力体制を敷くことを楽しみにしている」（VERITAS Software社Business Development部門バイス・プレジデントのRob Soderbery氏）
両社が発表した統合ソリューションの主な内容は以下のとおり。
・データのライフサイクル管理と法規準拠
VERITAS社の「Data Lifecycle Manager」とNetwork Appliance社のエンタープライズ・ストレージ・システムを統合し，データの生成から使用終了まで，全行程の管理を可能にする。特に，Network Appliance社の「SnapLock」とVERITAS社の「Data Lifecycle Manager」の統合により，ポリシー・ベースのデータ保管やディスク・ベースの書き込み権限を設定し，法規に準拠したデータ記録を実行できる。
・ディスク・ベースのデータ保護
VERITAS社のバックアップ・ソフトウエア「NetBackup」およびNetwork Appliance社の「SnapVault」を統合し，NetApp，Windows，UNIX環境において，ディスク間，およびディスク－テープ間のデータ保護を実現する。
「Data Lifecycle Manager」と「SnapLock」を組み合わせた統合ソリューションは2004年第1四半期から，「NetBackup」と「SnapVault」の統合ソリューションは2004年後半から利用可能にする。
またNetwork Appliance社は，米Cisco Systemsとストレージ・ネットワーク・インフラに関する戦略的提携を結んだことも同日発表した。Network Appliance社の統合ストレージ・システムをCisco社の大規模SAN用スイッチ「MDS 9000」ファミリなどに最適化する。
◎関連記事
■米VERITAS，米Cisco製スイッチ向けストレージ管理ソフトウエアを発表
■米VERITASと独SuSE，企業データ・センター向けLinuxの普及促進で提携
■米Network Applianceと米Red HatがLinux向けストレージ・ソリューションの開発で提携
■米McDATAと米Network ApplianceがSAN/NAS統合製品の相互接続性に関する業務提携を発表
■米Network Applianceと米Sunが次世代システム・エリア・ネットワーク技術で提携，RDMAファイル・アクセスで，10Gビット/秒のワイヤ速度を目指す
■米Network Appliance，ストレージ・ソリューション提供で米Brocade，米Oracle，米VERITAS Softwareとの提携を拡大
■Siebel eBusinessアプリケーション向け高可用性ソリューションの提供で，米VERITASと米Siebelが戦略的提携を拡張
■ストレージ製品とPLMソリューションを統合，米Network Applianceと米EDS PLM Solutions社の提携で
