米PeopleSoftは,同社の企業向け調達ソフトウエア「PeopleSoft Enterprise Services Procurement」のラインセンスを米IBMに供与したことを,米国時間12月1日に発表した。IBM社は同ソフトウエアを利用し,情報サービス人材を扱うサプライヤとの関係管理を簡素化する。

 PeopleSoft Enterprise Services Procurementは,PeopleSoft社のサプライヤ関係管理スイート「Supplier Relationship Management(SRM)」の一つ。複数の通貨および言語に対応し,「ITとビジネス・サービスの支出を360度見渡せる一元的な統合プラットフォームを提供する。IBM社はコストを削減するとともに,サービス契約準拠を強化し,サプライヤのパフォーマンスとサービスの質を高めることができる」(PeopleSoft社)。IBM社は2004年に同ソフトウエアの導入を開始するという。

 IBM社電子調達および技術担当ディレクタのHenry Pruitt氏は,「PeopleSoft社のソリューションを当社の技術プラットフォームに追加し,顧客中心の効率的なサービス調達を実現する」と述べた。

 ちなみに米Aberdeenの調査によると,ビジネス・サービスの費用は企業の支出全体の30~50%を占めるという。プロフェッショナル・サービス会社の場合,その割合は80%を超える場合もある。

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