米Openwave Systemsは,アンチスパム技術の米Brightmailと対スパム技術で提携することを米国時間12月1日に発表した。今回の提携は,過去4年間にわたる両社の関係を拡張するものであり,スパムがエンド・ユーザーのメールボックスに到達する前に取り除くことを目的としている。

 提携により,Openwave社は,通信事業者やISP(インターネット・サービス・プロバイダ)向けの電子メール・サーバー・ソフトウエア「Openwave Email Mx」の一部として,Brightmail社のスパム対策ソフト「Anti-Spam」を組み込んで再販する。また,Brightmail社は,Openwave社のメッセージングの悪用に対抗するパートナ・プログラム「Messaging Anti-Abuse Partner Program」に参加する。

 両社の統合ソリューションにより,サービス・プロバイダは,スパムをエンドユーザーのインボックスに到達する前にシステムから取り除くだけでなく,スパマーによるプロバイダからの電子メール・アドレスの盗難,プロバイダのネットワークをシャットダウンさせる可能性がある攻撃を回避できるようになる。

 「IDC社によれば,北米では1日に37億件のスパムが送信されており,世界全体でみるとその数は73億件に膨れ上がる。両社の製品を組み合わせることにより,システムへのスパムの攻撃を心配する必要がなくなるため,顧客は新しい付加価値を持つサービスの提供に注力できる」(Openwave社メッセージング製品部門ジェネラル・マネージャのRich Wong氏)

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