先ごろ行なわれた調査によれば,米国人の54%が昨年のホリデー・シーズンのクレジットカード負債を未だに払い続けていることが明らかになった。しかし,経済学者は,米国の消費者による今年のホリデー支出がさらに6.3%増加すると予測している。米Microsoftのニュースサイト「CNBC on MSN Money」にコラムを寄稿しているMP Dunleavey氏がホリデー・ショッピングで失敗しない簡単なアドバイスを米国時間11月25日に発表した。

 同氏によれば,賢い支出戦略とともに一般的なホリデー支出の失敗を認識することにより,支出をコントロールできるという。簡単に実施できるアドバイスは次の通り。

・ホリデー支出の失敗を防ぐ
消費者は毎年ホリデー支出で共通した失敗を冒している。必要ないギフトの購入,派手なオンライン支出,ぎりぎりで高価なギフトの購入などの失敗を学ぶことにより,ホリデー支出のコントロールを取り戻すことができる。

・隠れたホリデー支出を認識する
多くの消費者は,ギフトの購入がもっとも大きな支出だと考えているが,実際には新しい衣類の購入,カクテル・パーティー,子供向けバレーの観劇などの非ギフト系の支出が大きくなっている。これらのホリデーの出費に注意を払う必要がある。

・ホリデー用の出費リストを作成して2度確認
サンクスギビングが終ったら,ギフトだけでなく旅行,娯楽,装飾費を含めた休暇向けの予算とともに,利用できる現金(クレジットではない)を書き出してみるべきである。これにより,支出に対する認識と実際の支出のギャップが事前に把握できるようになる。

 「ホリデー期間中にシッピング・モールやオンラインで買い物をするときには,長期的な財政状態に影響を与える支出パターンのコントロールが重要である。共通する支出の失敗を抑えることにより,経済的な不安を軽減して2004年を迎えられるだろう」(同氏)

 個人向け財務サービス「CNBC on MSN Money」では,消費者が年間を通して支出の把握ができるためのツールを提供している。「Decision Center」は,負債の管理,予算設定,預金計画など消費者の意志決定を支援する。その他にも,最適なクレジットカードを選ぶための「Credit Card Analyzer」,収入と負債のバランスを判断する「Debt Evaluation Calculator」,負債を合わせることによりいくら節約できるかを算出する「Debt Consolidator」などを提供している。

◎関連記事
「2003年10月の米国WWWサイト・ランキング,早くもホリデー・シーズンのショッピング開始か」,米調査
「米国人の34%が感謝祭の翌日にショッピングを予定,予算は平均1086ドル」,米調査
「2003年10月の米国WWWサイト・ランキング,早くもホリデー・シーズンのショッピング開始か」,米調査
「2003年のホリデー・ショッピング,オンラインの支出は21%増の170億ドルに」,米調査
米Microsoftが個人向け財務サービス「CNBC on MSN Money」を拡充,6月より提供開始

発表資料へ