米Microsoftのインターネット事業MSNと米AT&T Wirelessは,モバイル・サービス提供に関する戦略的提携を米国時間11月20日,発表した。2003年末までに,AT&T Wireless社の無線サービス「mMode」のユーザーが,MSNのモバイル・サービス「MSN Mobile」を利用できるようにする。

 ユーザーは,mMode対応携帯電話機を使ってMSN Mobileに登録し,インターネット電子メール「MSN Hotmail」やインスタント・メッセージング「MSN Messenger」などのサービスにアクセスすることが可能となる。

 mModeは,Webコンテンツ,ゲーム,電子メールなどの機能を携帯電話に提供するサービス。今週のはじめには,パーソナライズ・ツールやナビケーション機能を強化した新版を発表し,多数の新たなアプリケーションもリリースした。

 mModeユーザーが利用できるMSN Mobileサービスには,MSN HotmailとMSN Messengerのほか,天気予報やニュース,占星術,スポーツ情報などをブラウズできる「MSN Mobile Web」,株式や渋滞情報をアラートで通知する「MSN Alerts」,誕生日や記念日を知らせる「MSN Calendar」などがある。

 Microsoft社とAT&T Wireless社は,今回の提携によりこれまでの関係を強化する。「MSNサービスへの無線アクセスを提供し,両社のユーザーがいつでも人々と連絡を取り合ったり,関心の高い情報を入手できるようにする。また両社は,携帯電話機などのデバイスを使って幅広いデータ・サービスを利用したいと考えているユーザーに,より先進的なサービスを提供していくつもりだ」(Microsoft社MSN and Personal Services部門コーポレート・バイス・プレジデントのBrian Arbogast氏)

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