米Unisysは,Microsoft社の電子商取引向けサーバー「BizTalk Server 2004(開発コード名「Jupiter」)」サーバー向けにテスト環境を提供する「Team Jupiter Lab」を開設した。同社が米国時間11月19日に発表した。これは,同社とMicrosoft社の共同構想によって実現したもので「Unisys Microsoft Innovation Center」の一部。今後,世界各地に同様のラボを開設する予定。

 同ラボを利用する顧客は,同サーバー・ソフトのベータ版を利用して,アプリケーションの設計,テスティングができる。また,Unisys社とMicrosoft社の両方のサポートにもアクセスできる。同ラボは,同製品を採用する独立系ソフトウエア・ベンダーに認定も与える。

 BizTalk Server 2004は,ビジネス・プロセスの統合をはじめ,シングル・サインオン,人手による処理を中心としたワーク・フロー・モデル,Webサービス・サポートといった機能を提供する。顧客企業のニーズに合わせて,人,情報,プロセスを結ぶe-business環境の構築を可能にする。顧客は,企業の内外で異なるシステムを介して通信を行ない,個々のコンピュータが搭載するオペレーティング・システムやアプリケーションの種類に関係無くスムーズな相互運用が可能になる。その結果,ビジネス・プロセス,トランザクションおよびコスト効率が高くなるという。

 また,同ラボでは,Unisys社の経験を生かし,Microsoft社やその他の業界標準プラットフォームを使って構築したビジネス・プロセス・ソリューション「Unisys Business Blueprinting」で業界に特化したコンサルティングも提供する。

 「同ラボによって,顧客が統合アプリケーションを構築する際に,Unisys社とMicrosoft社が培った専門知識を活用できる環境ができた。Microsoft社の統合型e-businessソリューションにUnisys社の経験を加えれば,次世代のe-businessで優位に立つための時間と労力を節約できる」(Microsoft社 E-Business Servers部門ジェネラル・マネージャのDavid Kiker氏)

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