米Macromediaは,国際的な標準化組織Ecma Internationalに正式参加したと,米国時間11月17日に発表した。

 Ecma Internationalは,1961年に設立された組織。旧名称はEuropean Computer Manufacturers Association(ECMA:欧州電子計算機工業会)といい,1994年に現在の名称に変わった。JavaScriptをベースとするスクリプト言語規格,ECMAScript(ECMA-262,ISO/IEC 16262)などの策定を手がけている。ECMAScriptの実装には,「Macromedia Flash」および「Macromedia Flex」用のスクリプト言語「Macromedia ActionScript」のほか,Netscape JavaScript,Microsoft JScriptなどがある。

 Ecma Internationalに参加することで,Macromedia社は同組織のProgramming Language技術委員会(TC39)を通じ,ECMAScript規格の策定作業に協力する。

 なおMacromedia Flexは,Macromedia社が同日発表したプレゼンテーション・サーバー/アプリケーション用フレームワーク。Scalable Vector Graphics(SVG),Cascading Style Sheets(CSS),XML,SOAPといった標準仕様を採用している。2004年前半リリース予定の初版は,J2EE(Java 2 Platform, Enterprise Editon)サーバー対応とする。Microsoft .NETサーバー対応は,その後リリースする製品で行う。

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