米Microsoftは,「Microsoft Office 2003」用のXMLスキーマ集「Microsoft Office 2003 XML Reference Schemas」と関連文書をロイヤルティ・フリーで提供すると,デンマークのコペンハーゲンで現地時間11月17日に発表した。同スキーマ集は「Word 2003」用の「WordprocessingML」,「Excel 2003」用の「SpreadsheetML」,「InfoPath 2003」用の「FormTemplate XML」という3種類のスキーマで構成する。
Microsoft Office 2003 XML Reference Schemasを使用すると,Office 2003アプリケーションで作成したスプレッド・シートやワープロ文書,フォームなどの管理/データ交換を,XML形式で行えるようになる。またソフトウエア開発企業などは,「自社製アプリケーションに同スキーマを組み込むことで,Office 2003文書との互換性を高めることができる」(Microsoft社)。同スキーマ集のスキーマは,いずれもW3C(World Wide Web Consortium)の策定したXMLスキーマ定義言語,XML Schema Definition(XSD)をベースとする。
デンマーク政府はすでにライセンスを取得し,「InfoStructure Base」と呼ばれるプロジェクトで利用しているという。同プロジェクトには,XMLスキーマのリポジトリを作成することで,公共機関同士の情報交換能力を強化する狙いがある。
なおWordprocessingMLは,同日より同社のWebサイトで提供を開始する。SpreadsheetMLおよびInfoPath 2003を含むスキーマ集全体と関連文書は,同社の開発者向け有償サービス「Microsoft Software Developer Network(MSDN)」のWebサイトで,2003年12月5日より利用可能とする。
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