米Amazon.comと書籍販売大手の米Borders Groupは米国時間11月13日に,電子商取引に関する契約を複数年延長し,提携関係を拡大することを発表した。金額などの条件については明らかにしていない。

 Amazon.com社は,両社共同ブランドのWWWサイト「Borders teamed with Amazon.com」(Borders.com)と「Waldenbooks teamed with Amazon.com」(Waldenbooks.com)向けに,電子商取引に関する技術サービス,コンテンツ,製品選定,顧客サービスなどを提供する。両サイトでは,書籍のほか,音楽,ビデオ,DVDなどを販売し,ワンクリックの注文機能を備える。両サイトを通じた収入はAmazon.com社の売り上げとなり,Borders Group社はその一部を受け取る。

 両社は,Borders teamed with Amazon.comを2001年8月に,Waldenbooks teamed with Amazon.comを2002年10月に立ち上げた。2002年11月には,オンラインで注文した商品を実店舗で受け取れる「In-Store Pick Up」サービスを開始している。

 「当社とAmazon.com社の提携は,過去2年間で数々の成果をあげている。当社はマーケティング費用を増やすことなく,共同ブランド・サイトから新たな収入を得ることができる」(Borders Group社社長のTami Heim氏)

 Amazon.com社によれば,2003年9月までの12カ月間における共同ブランド・サイトの売上高は,Borders Group社が2000年2月~2001年1月に運営した電子商取引のそれを50%強上まわるという。

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