米Dell'Oro Groupは,2003年第3四半期における802.11対応無線LAN市場に関する調査結果を米国時間11月12日に発表した。無線規格802.11市場は,前期から9%成長して売上高が4億5700万ドルに達した。

 企業向けアクセス・ポイントの売上高は25%増加して1億2100万ドルに達した。これは,市場全体の26%に該当する。ベンダー別にみると,同市場は米Ciscoがリードしており,同社の売上高は前期から44%増加している。

 過去3年は,SOHO市場がWLAN市場をけん引してきた。現在は,企業向けの無線LAN装置の市場が新しい成長期に入っているという。企業向けの無線LAN装置の成長は,802.11gといった新しい技術,新規参入企業,企業間のWLANの普及が要因となっているという。

■2003年第3四半期における802.11対応の企業向けアクセス・ポイントとブリッジ
(単位:1000万ドル)
=====================================================================
順位       ベンダー        前期比成長率
---------------------------------------------------------------------
1          Cisco社            +44%
2          Symbol社           +22%
3          Proxim社           +27%
=====================================================================
注:対象製品には,802.11b,802.11gと802.11a/bと802.11a/gのマルチモードの
企業向けアクセス・ポイントとブリッジを含む
出典:Dell'Oro Group

◎関連記事
「802.16a対応装置の売上高は2008年に約10億ドルへ」,米企業の調査
米TI,802.11技術のファブレス半導体企業,米Radiaを買収
米Proxim,Wi-Fi認定802.11gアクセス・ポイント「ORiNOCO AP-600g」を発表
IEEE802.16無線ネットワーク機器のテストと認定団体「WiMAX」に大手ベンダーが結集「世界の802.11対応無線LAN市場,2003年Q1の売上高は前期比1%増」,米調査

発表資料へ