米Borland Softwareは,.NETとJava 2 Enterprise Edition(J2EE)の連携を可能にする開発ツールの新版「Janeva 6」を米国時間11月11日,発表した。
企業はJaneva 6により,米Microsoftの.NET Framework向けアプリケーションを,J2EEやCORBAベースのバックオフィス・ソフトウエア・システムと容易に統合できる。
Janevaは,Microsoft社の「Visual Studio .NET 2003」やBorland社の.NET Framework開発ツール「Borland C# Builder for the Microsoft .NET Framework」とシームレスに連携する。データ・タイプを自動変換するので,「J2EEやCORBAの知識を習得する必要がない」(Borland社)
また,ユーザー認証などのセキュリティ・サービスやトランザクション・サービスへのサポートも追加した。新たなコールバック機能により,J2EEおよびCORBAベースのアプリケーションから,.NET Framework向けアプリケーションを呼び出すことが可能。
「Webサービスに関して企業が直面する最大の課題は,高度なトランザクション環境の実装に手間がかかることだ。Janevaは,データ保護,高性能,信頼性,耐故障性,拡張性の条件を満たす質の高いサービスを導入するための,効率的な手段を低コストで提供する」(Borland社ソフトウエア製品部門上級バイス・プレジデントのBoz Elloy氏)
Janeva 6は,2003年第4四半期中にリリースする。Borland社の「Borland Enterprise Server 5.2」をはじめ,米BEA Systemsの「BEA WebLogic Server 7.0」「BEA WebLogic Server 8.1」,米IBMの「WebSphere 5.0」,米Oracleの「Oracle9i Application Server」に対応する。
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