米IDCは米国時間11月10日,2003年第3四半期のマイクロプロセサ市場に関する調査結果を発表した。それによると,同市場の売上高は前期と比べ17.7%増加した。出荷数量が増加し,平均販売価格(ASP)も上昇したことが要因である。

 マイクロプロセサの出荷数量は前期と比べて13.6%伸び,ASP(平均販売価格)は同3.6%上がった。ノート・パソコン向けとデスクトップ・パソコン向けの需要がともに急増し,出荷数量はそれぞれ同13.6%増,同13%増となった。

 メーカー別の出荷台数ベースのシェアをみると,米Intelが前期より1ポイント拡大して,82.6%を獲得した。米AMDは,前期比0.7ポイント減の16.5%だった。しかしAMD社は,ノート・パソコン向けの出荷数量が前期比72%増と好調だった。

 全体的にみて,第3四半期のx86マイクロプロセサ市場は好調だった。主要メーカーであるIntel社とAMD社の出荷数量は大幅に増え,ASPもやや上昇した。「第3四半期の伸びは,従来の季節的な変動に負うところが大きい。主要な製品ラインが,全世界において成長した」(両社)

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