米Speedera Networksは,ソフトバンク・ブロードメディアおよび同子会社のクラビットと提携し,日本のブロードバンド市場向けに新たなコンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービス「Broadmedia CDN」を提供する。Speedera社が米国時間11月6日に発表したもの。

 提携のもと,クラビットとソフトバンク・ブロードメディアは日本で大規模なCDNを独自に構築し,Speedera社のネットワークとシームレスな統合を行なう。

 クラビットは,Broadmedia CDNの販売とマーケティングを担当する。ちなみに同社は,ソフトバンク・ブロードメディアの100%出資子会社BBケーブルが運営する「BBケーブルTV」を通じたブロードバンドCDNサービスをすでに手がけている。

 ソフトバンク・ブロードメディアは,日本国内でのBroadmedia CDN向けエッジ・サーバーの導入を済ませており,クラビットとともに積極的な検証を行った。これまでYahoo! Japan,ソフトバンクZDNet,E*TRADE SecuritiesなどがBroadmedia CDNの試験導入に合意しているという。

 「Speedera社のプラットフォームを利用することで,ソフトバンク・ブロードメディアはブロードバンド・コンテンツの新たな配信を実現し,差別化をはかることができる。日本市場はコンテンツ配信サービス,特にリッチ・メディアの新技術導入が目覚ましい。ソフトバンク・ブロードメディアはSpeedera社との提携を通じて,商機を素早く,確実につかむことができる」(Speedera Networks社CEO兼会長のAjit Gupta氏)

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