米IBMは米国時間11月5日に,「Lotus Workplace」ファミリの新製品を発表した。「Lotus Workplace Messaging 1.1」「同Team Collaboration 1.1」「同Collaborative Learning 1.1」「同Web Content Management 1.1」の4種類。これらの新製品により,「従業員は特定の作業環境に適したコラボレーション機能を利用して,生産性を高めることができる」(IBM社)としている。
Lotus Workplaceは,各種のコラボレーション機能を一元的に活用できるようにする。従業員は,単一のユーザー名とパスワードを使って,オンデマンドでこれらの機能を利用できる。「アプリケーションを一つ一つ閉じたり立ち上げたりすることなく,電子メールからチャットへ,オンライン学習からメモの投稿へと,スムーズに移行することが可能」(IBM社)
今回発表した各製品の主な内容は以下の通り。
・Lotus Workplace Messaging 1.1:
「Lotus Domino」などのメッセージング・インフラをはじめ,ポータル・ソフト,ブラウザ,標準規格ベースの電子メール・クライアント,他のLotus Workplace製品と連携する。「WebSphere Portal」に対応したユーザー・インタフェースを向上し,個人カレンダ機能を追加した。
・Lotus Workplace Team Collaboration 1.1:
インスタント・メッセージングとWWW会議機能を,ディスカッション・フォーラムやドキュメント管理といった共同作業スペースに統合する。
・Lotus Workplace Collaborative Learning 1.1:
社内で行うオンライン学習のプログラム,リソース,教材の管理を合理化する。「Lotus Learning Management System(LMS)」の次期版となる。
・Lotus Workplace Web Content Management 1.1:
WWW対応コンテンツを,イントラネット,エクストラネット,インターネット環境で,簡単に作成,発行,管理,保管できるようにする。オーストラリアのPresence Online(通称はAptrix)買収によって取得した技術をベースにする。
各製品とも,2003年第4四半期に入手可能とする。価格は,Lotus Workplace Messaging 1.1が1ユーザー当たり29ドル,同Team Collaboration 1.1は1ユーザー当たり89ドル,同Collaborative Learning 1.1は1ユーザー当たり35ドル,同Web Content Management 1.1は,1CPU当たり4万9999ドル。対応するサーバー・プラットフォームは,「SuSE 7.2」および「7.3」,「IBM AIX 5.2」「Windows 2000 Server」など。対応するクライアントOSには,「Windows 2000 sp3」および「XP」,「SuSE Linux 7.2」および「7.3」が含まれる。
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