米Intelが米国時間11月3日に,動作周波数3.20GHzのHyper-Threading(HT)Technology対応プロセサ「Intel Pentium 4 processor Extreme Edition」を発表した。Intel社では,「ハイエンド・ゲームのユーザーやパソコン・マニアを想定して設計したプロセサ」とする。

 同プロセサは,521Kバイトのレベル2キャッシュと2Mバイトのレベル3キャッシュを内蔵し,システム・バス(FSB)クロック周波数は800MHz。対応チップセットは「Intel 865」または「同875」。製造プロセスは0.13μmルール。

 HT Technologyはプロセサの命令をスレッド・レベルで並列処理する技術で,1つのプロセサを論理的に2つのプロセサとして扱うもの。「現在までに,ビデオ・エンコーディングなどプロセサを多用するアプリケーションの多くが,スレッド対応になっている。こうしたアプリケーションをHT Technology対応Pentium 4プロセサで実行すると,最大25%の性能向上が可能だ」(同社)

 同社がベンチマーク・テストで同プロセサの処理能力を計測したところ,SPECint_base2000で1583,SPECfp_base2000で1474という結果を得たという。

 「2Mバイトのレベル3キャッシュを内蔵させ,HT Technology対応としたことで,よりリアルなゲームが楽しめるようになる」(Intel社デスクトップ・プラットフォーム・グループ担当副社長兼ジェネラル・マネージャのBill Siu氏)

 3.20GHz版Intel Pentium 4 processor Extreme Editionの1000個ロット時の単価は925ドル。すでに出荷を開始している。

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