米XtremeSpectrumは,高速無線技術の「UWB」規格として同社が提案している技術を特許料無料で他社に提供する。同社が米国時間10月29日に発表した。同社は,これにより同技術の802.15.3a標準としての採用促進を狙う。

 同社は,同技術をRAND-Z(reasonable and non-discriminatory-zero)ライセンスのもとに特許料無料で提供する。同社が米国電気電子技術者協会(IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineers)に提出した書類の中で明らかにしている。7月に同社は,UWBに関する知的資産をRANDライセンスを通じて低価格で提供すると発表していた。

 「標準として確立されるためには,ライセンス条件が付帯すべきではなく,特許料が無料でなけらばならないことが明らかになった」(XtremeSpectrum社CEOのMartin Rofheart氏)

 もう1つの競合する規格を推進している米Texas Instrumentsと米Intelも特許料無料で技術を提供する意向を示している。しかし,最終的な確約をする前に,米Microsoftを含め同規格を支持している他社の承諾を待っている状態にある。

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