米SMC Networksは,新しいアダプタ2製品とオールインワンのスターター・キットをネットワーキング製品を米国時間10月28日に発表した。新製品は,データ転送に従来のケーブルではなく電源配線を利用する。既設のコンセントに電源プラグを差し込むだけで高速LANを構築できるHomePlug仕様に準拠している。

 「EZ Connect 14Mbps HomePlug to Ethernet Desktop Adapter(HP1D-ETH)」は,既存のネットワークを容易に拡張するもの。同製品を標準準拠のEthernet/ブロードバンド・ルーターに接続して,電源コードをコンセントに差し込めば,電源配線がEthernetに対応するようになるため,家中のコンセントがインターネット・アクセスを共有するEthernetポートになる。

 「EZ Connect 14Mbps HomePlug to Ethernet Starter Kit(HPKIT-ETH)」は,HomePlugネットワークを初めて構築する,または既存のネットワークを拡張するために必要なすべてを提供するパッケージ・キット。収録されるアダプタの1つをEthernetルータのLANポートに接続して電源コンセントに接続する。もう1つのアダプタをEthernet対応デバイスに接続してデバイスをコンセントにつなげるだけで,このデバイスをネットワークに追加できる。

 「USB Desktop Adapter(HP1D-USB)」は,USBポートを使ってWindows 98,ME,2000,XP搭載デバイスをHomePlug対応ネットワークに接続できる。そのため,Ethernetに対応していないデバイスもネットワークに追加できる。HP1D-ETHをルータに接続して一緒に使えば,容易に隣の部屋や違う階にあるPCも接続できるようになる。

 3製品すべてが管理とセットアップを行なうパッケージ「EZ Configuration Software」をバンドルする。同パッケージはWindowsとMac OS版が用意される。同製品により,小規模な企業が,マシン混在環境においてネットワークを構築できる。

 HomePlug Ethernet Desktop AdapterとUSB Desktop Adapterは,競合製品から約20%割安の79.99ドルで提供される。スターター・キットは,2つのEthernet Desktop Adapterを収録して149.99ドル。11月中旬に出荷が予定されている。

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発表資料(2)
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