米Microsoftは米国時間10月27日に,「Media2Go」(開発コード名)と呼んでいたモバイル向けデジタル・メディア・プラットフォームの正式名称を「Windows Mobile software for Portable Media Centers」とすることを発表した。

 同ソフトウエアは,Microsoft社のハンドヘルド機用OS「Windows CE .NET」をベースにする。「Windows Mobile software for Portable Media Centersによって,消費者はデジタル・ビデオ,ホーム・ビデオ,デジタル音楽,テレビ番組,デジタル写真といったあらゆるデジタル・メディア・コンテンツを,いつでもどこでも楽しめるようになる」(Microsoft社)

 シンガポールのCreative Technology,韓国のiRiver International,韓国のSamsung Electronics,三洋電機,米ViewSonicなどが,同ソフトウエアを搭載した製品の開発に取り組んでいる。また,台湾のODM(original design manufacturer)であるTatungとAboCom Systemsも同ソフトウエア搭載機を開発する計画だという。

 Microsoft社は,Windows Mobile software for Portable Media Centers搭載機が2004年後半に市場に登場すると見込んでいる。MP3フォーマットのほか,Microsoft社のデジタル・メディア・プラットフォーム「Windows Media 9 Series」をサポートする。Windows XP搭載パソコンとデジタル・メディア・コンテンツを同期化する機能も備える。

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