VoIP技術の米8X8とフィリピンの通信会社Eastern Telecommunications Philippines(Eastern Telecom)は米国時間10月23日,VoIPサービスのマーケティングで協力することを明らかにした。

 Eastern Telecom社のネットワークと,8X8社が提供している「Packet8」サービスの技術とサポート・システムを組み合わせ,米国とフィリピン間でVoIP通話が行える環境を提供する。両社の顧客は,「わずかなコストで」(両社)VoIPサービスを新たに導入することができる。

 Eastern Telecom社のユーザーは,専用IP装置や高速インターネット接続を導入することなく,Packet8ネットワークで通話を送受信できる。ユーザーがPacket8用の電話番号をダイヤルすると,通話は自動的にPacket8ネットワークで処理される。Packet8ユーザーは,割引価格でEastern Telecom社ユーザーに電話をかけることが可能。月額利用料は,150分間の通話込みで17ドル95セント。

 8X8社が海外の大手電気通信企業と提携するのは今回が初めて。8X8社CEOのBryan R. Martin氏は,「米国とフィリピン間の音声トラフィックは膨大であるため,両社の協力による事業に期待がかかる」と述べた。

 Eastern Telecom社会長のRichard Freyer氏は,「この提携が,両社の市場における地位を強化すると信じている。これは長期的な力強い協力関係の始まりとなる」と語った。

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