米PeopleSoftが米国時間10月23日に,2003年第3四半期の決算を発表した。売上高は過去最高の6億2400万ドルとなり,事前予測の5億7500万ドル~5億9000万ドルを上回った。前年同期は4億7100万ドルだった。売上高のうちライセンス収入は1億6000万ドル(前年同期は1億2200万ドル),プロフェッショナル・サービス収入は2億2900万ドル(前年同期は1億7300万ドル),メンテナンス収入は2億3500万ドル(前年同期は1億7700万ドル)となった。

 プロフォルマ・ベースの1株当たり利益は17セント。同社の事前予測では1株当たり利益を10~11セントの範囲とみていた。ちなみに同社は,2度にわたり同期の業績見通しを上方修正している。

 GAAP(会計原則)ベースの1株当たり損失2セントで,「事前予測の1株当たり損失9セント~10セントよりかなり良好な額」(同社)という。GAAPベースの損失には,米J.D. Edwards買収に関する経費などを含む。前年同期のGAAPベースの1株当たり利益は14セントだった。

 「我々の業績結果を見れば説明は要らない。J.D. Edwards社との合併効果が現れ始めていることが分かる」(PeopleSoft社社長兼CEOのCraig A. Conway氏)

 なお米メディア(CNET News.com)が報じるところによると,同期の売上高のうち3分の1が新規顧客によるものだったという。またPeopleSoft社は,2003年第4四半期のライセンス収入を1億7000万ドル~1億8500万ドル,2004年通期の売上高を28億ドル~29億ドル,1株当たり利益を90セント~95セントの範囲と予測する。

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