米Macromediaが米国時間10月22日に,2004会計年度第2四半期(2003年7~9月期)の決算を発表した。売上高は8990万ドルで,前年同期の8590万ドルから増収した。GAAPベースの純利益は980万ドル(希薄化後の1株当たり利益は14セント)で,前年同期は純損失1170万ドル(希薄化後の1株当たり損失は19セント)を計上していた。

 プロフォルマ・ベースの純利益は1010万ドル(希薄化後の1株当たり利益は14セント)で前年同期の780万ドル(同13セント)と比べて増益となった。

 当期はデザイン/開発,情報取得支援ソフトウエア,モバイル・ソリューションの3分野で進展がみられたという。デザイン/開発分野では8月に「ColdFusion MX 6.1」,9月には主力製品MXシリーズの最新版「MX 2004」をリリースした。

 「デジタル機器の爆発的普及が進む中,当期に発売した新製品やサービスがさい先の良いスタートを切った」(Macromedia社会長兼CEOのRob Burgess氏)

 また,同社は2004会計年度第3四半期(2003年10~12月期)と2004会計年度通期(2003年4月~2004年3月)の予測を明らかにした。2003年10~12月期の売上高は8500万~9500万ドルの範囲。通期の売上高は前年度比5~10%増を見込んでいるという。

 さらにMacromedia社は同日,チュートリアル作成ツールを手がける米eHelpの買収を明らかにした。米メディア(CNET News.com)の報道によると,買収額は約6500万ドルで,現金と株式で支払う。eHelp社の「RoboHelp」や「RoboDemo」を,自社のオンライン学習教材作成・配信ツール「Breeze」などと統合する。

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