カナダのCorelは現地時間10月20日に,米Oracleとのコンテンツ・ソリューションの提供に関する提携を発表した。両社は,XMLやSVGに対応したコンテンツの作成,保存,配信を支援するとしている。

 両社は,Oracle社の新たなデータベース「Oracle Database 10g」と,Corel社のXMLツール「Corel XMetaL」「Corel Smart Graphics Studio」を組み合わせたデモを,フランスのパリで開催中の「Oracle World Paris」で行った。

 Corel XMetaLおよびCorel Smart Graphics Studioは,Oracle Database 10gのXML対応機能と連携し,製品資料,財務報告,技術マニュアル,法規制や条例といった複雑な内容の書類作成に必要なインタフェースを提供する。企業は,標準規格ベースのテキストと画像を,書類作成ワーク・フローに簡単に組み込むことができる。「コストを削減しつつ,重要な企業コンテンツの作成,管理,配信プロセスを簡素化する」(両社)

 Oracle Database 10gは,企業グリッド・コンピューティングに向けたデータベース・ソフトウエア。データベースの監視と性能確保を簡素化するWWWベースの制御機能「Database Control」と,性能診断,アプリケーション調整,メモリー管理のための自己管理機能を備える。

 Corel Smart Graphics Studioは,XMLや既存形式のデータから,動的でインタラクティブな動作が可能なWWWアプリケーションである“スマート・グラフィックス”の作成を実現する。Corel XMetaLは,XMLアプリケーションの実装を簡素化し,ActiveX互換アプリケーションでXMLオーサリングの利用を可能にする。

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一般企業にとってのグリッド・コンピューティング(1)

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