XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards（OASIS）は，ebXMLベースのビジネス・プロセス仕様「ebXML Business Process Specification Schema（BPSS）」の検討を進めるための技術委員会「OASIS ebXML Business Process Technical Committee（BP TC）」を発足させた。OASISが米国時間10月20日に明らかにしたもの。同TCは，2者以上のあいだで利用可能なロイヤルティ・フリーのebXML BPSSモデルの定義を活動目的とする。
ebXML BPは，標準ベースのビジネス・プロセス定義を交換するための仕様。分析／設計／製造に向けたビジネス・コラボレーション要件を効率よく満足させる，標準的で相互接続可能なプロセス設定を実現できるという。ebXML BPについて，OASISは「あらゆる規模，地域の企業がインターネットを使って業務を遂行するために使う，仕様セットの構成要素」と説明する。
ebXML BP TCでは，OASISとUnited Nations Centre for Trade Facilitation and Electronic Business（UN／CEFACT）が共同開発したebXML BPSS version 1.01をベースに仕様の策定を行うとしている。OASISによると，「RosettaNetは，RosettaNet Partner Interface Processes（PIPs）に関するビジネス・コラボレーションを表現する仕組みとして，ebXML BPSSを正式採用した」という。
同TCで検討する仕様について，米Sun MicrosystemsのMonica J. Martin氏（同氏は同TC共同議長に就任予定）は「疎結合というebXMLの原則を守り，高度に連携した仕様セットからなる環境を提供すると同時に，ほかのWebサービス技術，OASIS仕様，業界標準団体の成果物にも対応させる」と述べる。
ebXML BP TCの主なメンバー企業は以下の通り。富士通，米Sterling Commerce，米Cyclone Commerce，Sun社。
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