米Microsoftは,金融機関向けにすべてのSWIFTメッセージに対応するソフト「BizTalk Accelerator for SWIFT」を,米国時間10月20日に発表した。同製品は,証券と金融の取り引きにおいて安全で信頼できる経済的なメッセージング・プラットフォームを提供するとともに,既存のシステムに容易に統合するための手段を提供する。

 同製品は,FINとXMLと両方のSWIFTメッセージに対応する。また,新しいSWIFTサービスに向けた移行とインタフェースの要件をすべてサポートしている。同技術により,異なる内部システムを完全にSWIFTメッセージング標準に対応させることが可能になる。同製品は,既存のRosettaNet標準にシームレスに統合するための「RosettaNet Payments Toolkit」も収録している。

 金融機関は,電子商取引向けサーバー「BizTalk Server」の監視機能を使ってすべてのSWIFTトラフィックを追跡できる。正確に取り引き状況を把握できるため,リスクを最小限に抑えるとともに経営効率を改善できる。この機能を拡張して金融機関は,トラフィックとアクティビティの監視を行なうカスタムのダッシュボードを作成できる。同技術には,SWIFT規則,マッピング,妥当性を評価する機能のすべてが組み込まれている。BizTalk Accelerator for SWIFTは,「Microsoft Office System」に収録される新しい情報収集プログラム「Office InfoPath 2003」を介して手動でメッセージを入力するツールやメッセージを修復するツールも提供する。

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